患者さんは、歯医者さんで左下奥歯噛むと痛いということで来院されました。
26年前に治療したとのこと。本人が5年前ぐらいに大学病院でX線撮影したときは問題なかった。
持参したX線写真をみると根に根尖病変があることを確認できたので根管治療を行うことにしました。
被せ物をはずして、根管治療開始。
古い充填剤(ゴム)を除去して根管の掃除をすすめていきます。
ゴムを除去したところ排膿してきました。膿が少し落ち着いた後に、CTを撮影しました。
上は左右同じ写真です。右図は根尖病変(膿)の範囲を示したもの。
CTを撮影すると、病変の範囲がよくわかります。
下歯槽神経に近接する大きな病変。大きくても治るものは治ります。
ただし、病変が歯根のう胞というタイプや、根尖孔外感染(壊死セメント質、難治性細菌)、歯根破折 等が原因の場合は根管治療では治癒は難しいのですが、全力で治療を行いました。
CTで歯根そのもの細いことを確認していたので、パーフォレーションしないように、あまり削らず、様々な洗浄方法、洗浄液で徹底的に洗いました。
結局、この膿が止まるのに治療回数は8回ほど期間にして約3ヶ月かかりました。
患者さんはDrなので、「やはりこの歯は外科処置か抜歯かもしれないねぇ」と覚悟されていました。
洗浄を繰り返して、治療開始した3ヵ月後、膿はやっと止まりました。この後、仕上げをしました。通常は2~3回の治療で終わるのですがこのケースは時間がかかりました。
長期予後が安定している最良の根管充填剤、MTAにて根管充填。
腫れや痛みの症状は消失したのですが、今後病変が小さくなってくれるか、本当神頼みです。仮歯を入れて半年後に経過を診ます。
半年後
左右同じ写真です。
半年間、痛みも腫れもなかったとのことで安心しました。
術前と同じ部分CTを撮影したところ、病変はだいぶ縮小していました。
膿が止まっても病変の大きさが変わらない(治っていない)ケースもありますから、確認するまで心配でした。
完全に病変が消失するまで、もう少し様子をみたいと思いますが、外科処置はなんとか避けられそうです。
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