ここ2年間、歯茎が腫れたままで辛い。数件歯科医院に通院し根菅治療行い同様な処置を行ったが改善しない。薬を服用すると一時的に改善するが、服用をやめるとまた腫れてきてしまうとのこと。薬を服用し続けるも辛いとのことでした。
長期的に歯根周辺に炎症があるので、根管治療をしてみるが改善するかどうかはわからないという事を承諾して頂いて開始しました。まずは通常のレントゲンを撮影。根管充填(根管治療の仕上げにX線で白く造影するガッタパーチャというゴムを充填します)まで行っているようでした。難治化している訳ですからもう少し情報量が欲しいのでCBCT(歯科用CT)撮影することにしました。
このCT上に写っている白い棒がガッタパーチャポイント(ゴム)です。どうやら歯根の根管に充填したのでなく、歯根に穴を開けてその部分に充填されているようでした。このガッタパーチャポイントは滅菌できるものでないのでそこまで清潔ではありません(なので私は根管充填する際は薬液で長時間消毒します)。生体内にとっては大きな異物ですからまずはこれを除去しなければなりません。
ここから出血などの写真がでますので閲覧注意になります。
術後、腫れが無事に退いてくれました。痛みもなかったとのことでした。
2年間の腫れた状態からようやく解放された、と喜んで頂きました。本当に良かったです。
術後半年
CBCTを撮影しました。症状はありませんでしたが根管治療の予後は、(具体的には骨吸収した部位の回復)は様々で完全治癒の場合もあれば、部分的に治癒、全く治癒していない場合もあります。私は患者さんとご相談させて頂いた上で、予後をご説明させて頂くために症状がなくてもで撮影する場合があります。
運が良く想像以上に骨も回復してくれていました(黄色矢印)。ガッタパーチャがとびてていたところがもう少し回復してくれると完璧なのですが(赤矢印)、症状もなく痛みもないとのことで今後も歯根破折など注意して経過観察していきたいと思います。
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